柔らかい目 より豊かな暮らしを実現する質の高い移動
<2013年10月作成> 実感ある豊かな生活を求める議論が活発化 日本は世界的に豊かな国として知られています。第二次世界大戦の敗戦の後、目覚しい経済発展を遂げました。けれども、長い間、大きな課題を抱えてきました。生活するには困らない十分なお金と、もしかすると十分すぎるほどのものを手に入れているのに、多くの日本人はその豊かな生活を実感することが出来ないのです。マザーテレサは1981年の初来日の時に、日本に一つの提言を行いました。「日本は物質的に豊かですが、精神的に貧しいです。日本が救わなくてはならないのは、インドなどの物質的に貧しい国ではなく、日本自身です」というように。この提言は日本に大きな衝撃を与えました。彼女の訪問からすでに32年が経過しました。でも、日本はずっと“心の貧しさ”を解決する方法を見出せずにいます。 ようやく最近になって、実感ある豊かさの実現に向けた議論が活発化しています。家族のあり方が大規模家族から単身へと移って、個人の孤立が社会問題化してきたこと。また、社会の優先順位が集団の秩序から個々人の多様な生き方の尊重へ移行したこと。そ
軽井沢スキーバス事故 注目の国交省の対応
今年2016年1月15日に起きた長野県軽井沢町で発生したスキーバス事故(乗客13人、乗員2人死亡)。国土交通省やバス業界は事故を未然に防ぐ新たな対応策の検討に迫られている。しかし2012年4月29日に発生した関越自動車道における高速ツアーバス事故と比べると業界内は穏やかだ。 関越バス事故では、「高速・貸切バスの安全・安心回復プラン」や「バス事業おあり方検討会」、「貸切バス運賃・料金制度ワーキンググループ」、「自動車運送事業者に対する監査のあり方に関する検討会」、「高速ツアーバス等の過労運転防止のための検討会」など数多くの検討会があり、長期間に渡り入念に検討され、動きについていくのが大変なほど話し合われたこともあるだろう。また残念ながら人が自動車を運転する限りは大きな事故を起こすようなヒューマンエラーは定期的に起きてしまうものだと認識し最善策を検討する必要があるということを認識するしかないということもあるだろう。 国交省は「軽井沢スキーバス事故対策検討委員会」の第一回目を1月29日に開催し、7回の検討会を経て、3月29日に「軽井沢スキーバス事故対策