免許返納と言うけれど‥ 公共交通以外の高齢者の移動手段は?

September 20, 2017

 高齢者に「免許返納をして下さい!」と呼びかけるけれども‥。免許返納した後の移動手段についての検討は十分でしょうか?

 

 公共交通の割引券などのサービスを用意する自治体はたくさんあります。しかし公共交通がすべての地域をカバーできていません。公共交通サービスが充実していたとしても、駅やバス停までは、何らかの移動が必要になります。スーパー、病院、友人宅などは、自宅の近くにあって、公共交通に乗らなくても良い時もあります。

 

 このように公共交通がない地域や公共交通のバス停や駅までの、高齢者の移動手段に対する検討が希薄ではないでしょうか。

 

 

 日本の暮らしは大きく変わりました。大家族が減り独り暮らしが増えました。平均年齢はどんどん長くなっています。クルマ依存や人口減少で、近くの商店や病院が少なくなってしまいました。これからさらに財政が厳しくなります。地域での暮らしとそれを支える移動手段が重要性がますます高まります。

 

 しかし、免許返納後の高齢者の移動手段を考える行政担当課はどこになるのでしょうか。交通安全、事故などに関しては警察。介護が必要になれば、福祉関係。交通関係の担当課の多くは“公共”が中心でバス、鉄道、タクシーなどが中心になります。元気な高齢者に対して、個人所有となる移動手段を考える部署が少ないのが現状ではないでしょうか。また、民間は営利を追求するため、なかなか需要の伸びないものに対しては、営業の予算をつけれません。

 

 クルマを持たない高齢者が乗れる個人所有の移動手段はどんなものがあるのでしょうか。日本で法整備が整っていて、製造や販売がされていて、入手可能なものは、徒歩、自転車、電動カートが中心になります。

 

 徒歩では、遠くに行けません。荷物が重くて買い物先から持って帰れない場合もあります。

 

 

 

 自転車になると少し厄介です。二輪の自転車を問題なく乗れる人は問題ありません。しかし二輪ではふらつきなどが心配になってきます。多くの高齢者は自転車は歩行者、歩行補助的なものだと思っている人が多くて、ふらふらとふらつきながら、乗っている高齢者をたくさん見かけます。

 

 また、日本の高齢者の傾向として、クルマに依存した生活を長くしていたため、大人になってから自転車に乗ったことがない人がたくさんいます。夫が免許を保有し、妻が免許を保有していない場合もたくさんあります。身体機能が低下したり、膝などに不調がある場合は、自転車に乗れない場合もあります。一気に活動する範囲が減り、引きこもりがちになります。

 

 引きこもってしまう前に、より安全で、身体機能にあった自転車を選ばなければなりません。三輪や四輪の自転車を上手く使う必要があります。最近では電動アシストが付いたものがあり、色合いもおしゃれになってきています。昔ほど、高齢者の乗り物というイメージも感じさせません。しかし、三輪や四輪を目にする機会が少ないです。かなり歳をとった人が乗る乗り物だというレッテルが付いてしまっていて、多くの元気な高齢者は毛嫌いするようです。また身体機能などにあった三輪や四輪の自転車を選ぶ必要があります。しかし、ホームセンターやショッピングセンターでは、展示されているだけで、いろいろな三輪や四輪を揃えている所も少ないです。したがって、自分に合わない自転車を選んでしまう可能性が高くなります。  

 

 

 電動カートについて。日本ではかなり年配の人の乗り物というイメージがついています。しかし、まだ元気に一人で動けるうちから、使い慣れることが大切です。そうすることにより、歳を重ねても活動範囲を狭めず済む可能性が高くなります。欧米では、電動カートを暮らしの中で上手に使っている所もあります。

 

 

 

 地域内の高齢者の暮らしと移動手段はどうあると良いのでしょうか。各地域の地形、商店立地、公共交通、道路環境、世帯規模などで、変わってきます。自分で動く。公共交通でカバーする。助け合う。今回お話してきた、自分で動いてもらうための移動手段についても、あまり取り上げられていません。しっかりと検討する必要があるのではないでしょうか。

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